社宅とは、企業が安い賃料で社員に提供する住宅です。企業の取り決めにもよりますが、独身でも結婚していても住めることが多いです。中には家族向けを対象とした社宅、単身者向けを対象とした社宅もあります。独身寮は、その名のとおり独身者の社員が住む寮です。企業が若手社員に長期勤務をしてもらうための福利厚生の一つとして、会社が用意した住まいをいいます。未婚の若い社員に低料金で住まいを提供することで、仕事へのモチベーションを高めてもらう狙いがあるようです。

独身寮と社宅には、違いがあります。社宅では、入社年月に関わらず住むことができるのに対し、独身寮は入社してたとえば7年までの社員が入居することができるなど、期限が決まっていることがある点です。この他、独身寮は会社が保有している物件を利用していることが多いですが、借り上げ社宅の場合は会社が外部機関である不動産会社から住まいを借りて、社員がそこに住むことになる点も挙げられます。

福利厚生がしっかりとしている企業では、独身寮では食事や浴場が提供される場合もあります。食事の時間は決まっている寮が多いですが、朝食や夕食などが安い料金で出されているので、自分で作る必要もなく、生活費を低く抑えることができます。シェアハウスのように、個室を設けてキッチンとお風呂を共同で使用するといった独身寮もあります。また、独身寮は門限や寮でのルールがあったり、一人部屋ではなく相部屋ということもありますが、社宅ではそのような規則はないことが多いです。